今回はこんな悩みにお答えします。
我が家も、要望書を作ってハウスメーカーや工務店の人に渡していました。
ですが家づくりを終えた今、要望書にこういうことを書いておけばもっと伝わりやすかったかな、と思うことがたくさんあります。
テンプレートを準備したら、まずはスーモカウンターで相談してみましょう。
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目次
要望書とは

要望書とは、あなたが家族とどんな暮らしをしたいか、そのためにどんな家にしたいかを、ハウスメーカーや工務店の人に伝えるためのものです。
どうせ打ち合わせで要望を伝えるんだから、いちいち要望書なんて作らなくてもいいんじゃない?と思う人がいるかもしれません。
ですが、ハウスメーカーを何社も回っていると、「さっきのハウスメーカーに〇〇を伝えるのを忘れた」といったことが必ず出てきます。
また、ハウスメーカーの営業担当者も、口頭での説明だと大事な説明を聞きもらしてしまう可能性があります。
全部の会社に同じ情報を伝えて、効率よく打ち合わせを進めるために、要望書は必ず作っておきましょう。
要望書の参考例
イメージが湧くように、要望書の参考例を作成しました。
今回プレゼントするテンプレートに要望書例も載せているので、ご参考にしてください。

テンプレートの内容を一部抜粋
要望書を書く前の5つの準備

ですが、いきなり要望書を作れと言われても困ってしまいますよね?
実際に要望書を作る前に、次の5つのことをじっくり考えてみましょう。
- 1家のコンセプトを決める
- 2一日の流れを書き出す
- 3今までに住んだ家の不満を書き出す
- 4理想の暮らしを書き出す
- 5将来の生活をシミュレーションする
あなたの家族の理想の暮らしが見えてくると思いますよ。
家のコンセプトを決める
まず、家のコンセプトを決めましょう。
コンセプトといってもそんな大層なものではなく、家づくりの方向性みたいなイメージです。
たとえば、
- ペットと楽しく過ごせる家
- 一年中明るい家
- 趣味の音楽を楽しめる家といった感じですね。
ちなみに我が家のコンセプトは、「家事を楽にできて、家族みんなとたくさんの時間を過ごせて、収納が余るほどある家」です。
いたって普通ですよね。 あまり気負わずに考えてみてください。
一日の流れを書き出す
次に、一日の流れを書き出してみましょう。
家族一人ひとり生活がちがうので、全員分の一日の流れを書いてください。
- 朝6時に起きる
- 玄関を開けて、郵便受けから新聞を取る
- 新聞をダイニングテーブルに置いて、トイレに行く
- 洗面所で手洗い、うがいをする
みたいな感じですね。
平日と休日で動きが全然ちがうと思うので、2パターン書き出すのがおすすめです。
なるべく細かく書くと、新たな発見があると思いますし、設計士さんも暮らしをイメージできるので、良い間取りを提案してくれやすくなりますよ。
こちらもテンプレートにまとめていますので、是非お使いください。
めんどうですが、チャレンジしてみてくださいね。

テンプレートの内容を一部抜粋
今までに住んだ家の不満を書き出す
つづいて、今まで住んだ家で不満に感じたことを書き出してみましょう。
「住まいに対する不満」は、理想のマイホームを建てるための大きなヒントです。
- 風通しが悪い
- リビングが暗い
- キッチンの収納が少ない
- 結露がひどい
など、多くの不満があるのではないでしょうか。
そういった不満を解消できれば、マイホームの満足度・完成度が格段にアップしますよ。
理想の暮らしを書き出す
不満を洗い出したら、次は理想の暮らしを書き出していきましょう。
これも家族それぞれで考えてください。
一緒に暮らしていても、理想の暮らしは一人ひとり違うはずですよね。
- ウォークインクローゼットが欲しい。
- 一日中明るいリビングにしたい。
- パントリーが欲しい。
- 冬でも暖かい家にしたい。
などなど、たくさんの要望が出てくると思います。
ここで大事なのは、理由も一緒に考えることです。
たとえば、なぜウォークインクローゼットが欲しいのか?
その答えが、「今の家だと服の収納が足りないから」であれば、ふつうのクローゼットを広くとったほうがいいかもしれません。
なぜなら、ウォークインは人が入るスペースが必要な分、収納力が落ちるからです。
理由とセットで理想の暮らしを考えて、それを元に家族で話し合ってみてください。
そして、家族にとっての理想の暮らしは何なのか?を考えていきましょう。
将来の生活をシミュレーションする
最後に、将来の生活もシミュレーションしておきましょう。
マイホームは、これから何十年も住む場所です。
将来にわたって住みやすくするにはどうすればいいかを考えましょう。
じつは、我が家の場合、将来のシミュレーションが足りていなかったなと感じています。
マイホームの計画時点では妊娠中で、まだ子どもが生まれていませんでした。
そのため、子どもがいる生活を具体的にイメージできていなかったんです。
全体的には家づくりに成功したなと思っていますが、子どもとの生活に関しては、いくつか後悔ポイントがあります。
たとえば、
- 小上がりをやめておけばよかった
- キッチン、階段のベビーゲートをつける位置を考えておけばよかった
- 寝室の引き戸をやめておけばよかったといった後悔があります。
なので、子どもの出産や成長、年をとったときの生活などを、できる限りシミュレーションしておくことをおすすめします。
まだ経験していないことはイメージしづらいと思いますが、家族や友だちに話を聞いて、できる限りシミュレーションしておくと、あとで必ず役に立ちますよ。
もしくは、ライフスタイルの変化に備えて、「自由度の高い間取り」にしておくのもいいですね。
これだけのことを自分の頭だけで考えるのは大変なので、まずはカタログでイメージを膨らませるのがおすすめですよ。
要望書の書き方

お疲れさまでした。
これで要望書を書く準備は万全です。
いよいよ、今回の本題である要望書の書き方を見ていきましょう。
やっとかと思われたかもしれませんが、5つの事前準備をしっかりとやっていれば、9割方要望書は完成したも同然です。
気楽に読み進めてくださいね。
具体的には、次の情報を書いていきます。
- ✓基本情報
- ✓家族ごとの一日の流れ
- ✓採用したい仕様・設備
- ✓各部屋・各スペースごとの要望
- ✓家具・家電のサイズ
- ✓収納予定のモノの数
- ✓現在の住居の間取り図
- ✓参考画像
順番に見ていきましょう。
基本情報
- 家族構成(ペット含む)・年齢・職業・趣味
- 自動車の台数と車種
- 自転車・バイクの台数
- 注文住宅を建てることにしたきっかけ
- 計画地の住所
- 土地面積
- 希望の建物面積
- 希望の建物総額(外構など含む)
基本情報としては、上記のような情報を書きましょう。
なるべく詳しく書くと、ハウスメーカーや工務店の担当者が生活を具体的にイメージできるため、良い提案を受けやすくなりますよ。
ですが個人情報も含まれるので、可能な範囲でお伝えしてください。
家族ごとの一日の流れ
これは事前準備で書き出しているので簡単ですね。
ただ、そのまま要望書に書くと量が多すぎるかもしれないので、ある程度ポイントを絞って書きましょう。
- 起床時間
- 出かける時間
- 帰宅時間
- 就寝時間
- 朝の準備の流れ
- 洗濯の流れ
- 帰宅後の流れ
- 買い物後の流れ
- 休日の過ごし方
このあたりのことを書くと、営業担当者や設計士さんもあなたの家族の生活をイメージしやすいと思いますよ。
採用したい仕様・設備
次に、採用したい設備や仕様を書いていきます。
設備や仕様によって価格が大きく変わってくるので、最初に伝えておいたほうがいいですね。
たとえば、
- 耐震等級3
- ツーバイフォーorモノコック工法
- 制震装置
- 断熱等級5以上
- ZEH
- HEAT20
- 床暖房
- 全館空調
- 吹き付け断熱
- トリプルガラス(アルゴンガス入り)+樹脂サッシ
- 食洗機(60cmサイズ)
- お風呂・浴室自動洗浄
などですね。
ここで考えた全体の要望を軸として、次に各部屋・各スペースごとの細かい要望を書いていきましょう。
各部屋・各スペースごとの要望
各部屋・各スペースごとに、どんな要望があるかを書いていきます。
たとえば、
- 土間収納:ベビーカー2つ、キャンプ用品、キャリーバッグ2つなどを入れたい
- パントリー:乾麺などの食材や調味料、缶詰などを入れたいといった感じですね。
なぜそれが欲しいのか、収納であれば何をどれくらい入れたいのかを具体的に書きましょう。
ちなみに、「あきの家づくり」の記事「【家事時短】パントリー・ランドリールームのある間取りの注意点11選!実例も紹介」では、各設備の概要や採用する際の注意点について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
家具・家電のサイズ
搬入予定の冷蔵庫やソファなど、それぞれのサイズを書きます。
特にピアノなどの大型のものは搬入経路をどうするか、床に補強が必要ないかなどを確認する必要があるので、サイズや重さを必ず伝えましょう。
買い替える場合でも、「3人掛けのカウチソファ」、「6人掛けのテーブル」など、ある程度のサイズがわかる要望を書いておきましょう。
間取り図に家具・家電を書き込んでおけば、「思ったよりも狭かった」と後悔する可能性が減りますよ。
収納予定のモノの数
かなり面倒ですが、収納予定のモノの数を数えて、要望書に書いておきましょう。
服の数や靴の数、本・絵本の数などですね。
ハウスメーカーや工務店から出てくるプランは、基本的に収納が少なめでした。
我が家のモノが多すぎるだけかもしれませんが。。。
具体的にこれを収納したいです、と前もって伝えておけば、ある程度収納スペースを確保したプランが出てくると思いますよ。
入居したらモノが溢れて入らなかった、ということがないように、面倒ですが収納予定のモノの数を数えておきましょう。
我が家は間取り診断をお願いしたのですが、収納が足りるかを一級建築士の方に検証してもらったので安心でした。
間取り診断の動画を一部公開しているので、気になる方は「【体験談】かえるけんちく相談所のプレミアム動画間取り診断は高い!?」をご覧ください。
現在の住居の間取り図
要望とは異なりますが、現在の住居の間取り図を添付しておくのもおすすめです。
なぜなら、ハウスメーカーや工務店の人があなたの家族の暮らしをイメージできるからです。
そして打ち合わせの際、「いまはここが使いづらいので、新居ではこうしたいんです」という話がしやすいですよね。
現在の住居の間取り図があると、打ち合わせが一段と盛り上がりますよ。
参考画像
必須ではないですが、あなたがイメージしている家の画像を添付するのも良いですね。
外観のイメージやリビングのイメージ、キッチンのイメージなど、画像を見てもらうと伝わりやすいですよ。
画像を探す際は、ハウスメーカーや工務店のカタログから探すのがおすすめです。 LIFULL HOME’Sで簡単にカタログをもらうことができますよ。
ローコスト住宅や高気密・高断熱住宅など、テーマごとに建築会社を探せるのもおすすめできるポイントです。
要望書を書くときの注意点

では、続いて要望書を書くときの注意点をお伝えします。
遠慮しない
要望書を書くとき、「こんなこと書いたら笑われるかな?」と思って遠慮してしまうことがあるかもしれません。
ですが遠慮は絶対にやめましょう。
当然実現できないこともありますが、工夫すれば実現できるかもしれません。
せっかく注文住宅を建てるのですから、要望があればとにかく書いておきましょう。
実際僕は、「リビングに雲梯をつけたいんです」と言って、打ち合わせが微妙な空気になったことがあります。
それでも諦めきれず、最終的には懸垂バーを設置しました。

結果、子供たちに大人気で、毎日ぶら下がって喜んでいます。
そして意外なことに、物干しとしても大活躍しているんです。
妻は懸垂バーをつけることに冷ややかでしたが、「ほんとつけて良かったね」と言ってくれているので、諦めなくて良かったです。
やりたいことがあれば、まずは要望として出しておきましょう。
「リビングは◯◯畳以上」と書かない
ありがちな失敗としては、具体的な広さを書いてしまうことです。
- リビングは20畳以上
- 3畳の畳スペース
- 6畳のウッドデッキ
という感じで、つい書きたくなってしまいますよね。
ですが、上記のような要望の裏には、何でその広さが必要なのかという『理由』があるはずです。
たとえば、
- 家族4人で過ごす時間を増やしたいので、広々とした快適なリビングにしたい
- よく友達が遊びに来るので、友達を10人呼べるぐらいの広いリビングにしたい
- 友達を呼んで外でバーベキューをしたい
- 庭にプールを出して遊びたい
- 両親が泊まれる広さの畳スペースにしたいといったような理由です。
希望の広さだけを書いてしまうと、その広さが一人歩きしてしまい、理想の暮らしから遠ざかってしまう可能性があります。
広さを書くのは構いませんが、要望書にはその理由も書いておきましょう。
「どんな暮らしをしたいのか」、「理想の暮らし」が何なのかを、ハウスメーカーや工務店の人にしっかりと伝えてくださいね。
優先度を書く
要望書の各項目には、優先度も書いておきましょう。
考えている内に、あれもしたい、これもしたい、と要望がどんどん増えていきます。
ですが全部の要望は叶えられないので、あらかじめ重要度を決めておくのがおすすめです。
何を優先するか整理するときにきっと役立ちますよ。
自分で考えた間取りを渡さない
自分で考えた間取りを、ハウスメーカーや工務店に渡すのはやめておきましょう。
間取りを渡すと、営業担当者や設計担当者はそれ以上考えることをやめてしまいます。
なぜなら、間取りを渡すということは、ハウスメーカーや工務店に最終的な指示をしたのと同じ意味になるからです。
間取りを最終決定するのは、施主であるあなた自身です。
施主が間取りを渡したということは、その間取りで決定で良い、と思われてしまうんです。
当然、法律などに照らし合わせて微修正は入るでしょうが、あくまで微修正です。
渡した間取りから大きく変更されることはありません。
ハウスメーカーや工務店から提案を受けたいのであれば、自分で考えた間取りを渡すのはやめておきましょう。
最初の要望に固執しない
考えに考えて要望書を書くと、全部要望通りの家にしたいと思うかもしれません。
ですが上でも書きましたが、すべての要望を叶えることはできません。
優先順位をつけて、優先順位の高い要望から採用していきましょう。
また、打ち合わせをしていると営業担当者や設計担当者から新しいアイデアが出てくるかもしれません。
それがあなたの理想の暮らしに近づくアイデアであれば、柔軟に取り入れましょう。
要望は真剣に考えるべきですが、それに縛られる必要はありませんよ。
ただし、優先順位の高い要望をいくつも叶えられないハウスメーカー・工務店であれば、諦めて違う会社を探したほうがいいですね。
まとめ(テンプレートはこちら)
今回は、要望書の書き方をお伝えしました。
ご覧いただいた通り、要望書を書くのは正直面倒です。
ですが、要望書を書くことで家族間で意思を統一できますし、ハウスメーカーや工務店と考えを共有することができます。
良い家づくりのためには必要な作業なので、頑張って要望書を書いてみてくださいね。
今回の記事の内容を元に要望書のテンプレートを作ったので、良ければダウンロードしてお使いください。
適宜修正して使ってもらって大丈夫ですよ。
また、要望書を書く前にLIFULL HOME'Sでカタログをもらっておきましょう!






